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2025.06.18
コレクション展プレイリスト『コレプレ』 vol.2公開!

アート ⇄ 音楽との新しい出会いをお楽しみください!
鳥取県内の音楽関係者や音楽好きの方々がコレクション展示からインスピレーションを受けて作成した音楽プレイリスト(コレプレ)を公開します。館内ではリーフレットを無料配布中。ホームページでも随時公開していきますので、音楽から展示が気になった方は鳥取県立美術館へ!
鳥取県立美術館のコレクション展示を見て「私もプレイリストをつくったよ!」という方は、ぜひ「#コレプレ」「#鳥取県立美術館」「#TMOAコレプレ」をつけてSNS投稿してください。
vol.2
下記コレクション展を見て選曲していただきました。
ギャラリー3 「辻晉堂の世界2」「アジアの染織01 岡村コレクションから」
ギャラリー4 「鳥取県の写真と版画02」
ギャラリー5「因伯の画家たち - 近現代日本画編」
※会期は2025年6月3日~7月27日(ギャラリー3のみ5月27日まで)
前垣克明さん(borzoi record店主)

コレプレイヤー紹介
鳥取市・新町通りにあるレトロな雰囲気の上田ビル2階にborzoi record(ボルゾイレコード)があります。店内に入ると所狭しとレコード、CD、本が並び、音楽好きにはたまらない空間です。店主の前垣克明さんは2009年からお店を営んでおり、店内の雰囲気から前垣さんの音楽への愛情が伝わってきます。CD、レコードは視聴も可。「こんな雰囲気の曲が聴きたい」と相談すると前垣さんセレクトも。今まで知りえなかった新しい音楽に出会い、音楽の沼にはまっていくかもしれません。音楽を愉しみに、前垣さんに会いに、通いたくなるレコード屋さんです。
コレプレイヤーコメント
今回のご依頼を頂き、初めて訪れた新しい鳥取県立美術館。あまりの素晴らしさに、テンションが上がりました。鳥取から倉吉への道中、初夏の晴天の山の緑と日本海がとても綺麗で、アートから思い浮かぶ音楽も、その日の季節、天候、気分にも影響されたようです。鳥取県の写真と版画では、辻晉堂、塩谷定好、植田正治らをはじめ、多彩で素敵な作品ばかりで、時空を超えて夢中になって観ました。鳥取の風土の魅力も改めて感じました。自分の脳内アンテナが色んな音楽をキャッチし始めました。こんなレコジャケあったら聴いてみたいなあと妄想もしたり。新鮮で貴重な体験でした。皆様もいかがでしょうか。
ちょっとだけ楽曲紹介
始まりは、ゑでぃまぁこん「新しい場所」、じんわりワクワクな気持ちで。
辻晉堂の木彫は、牧歌的な印象から、リアルでありながらストレンジでユーモアも感じ、自画像も印象的でフォーク、ブルースを感じました。そこで、あのジャケットと歌が浮かび、まずはヴァシュティ・バニヤンを。伝承と異端のギタリスト、ジョン・フェイヒィ。そして、高田渡、ライ・クーダーの名カヴァーへと。
鳥取県の版画と写真では、愛しき日常、人々、季節、風景などを感じ、この季節にぴったりの久保田麻琴「初夏の香り」、カエターノの歌が滋味深いテハ(地球)、ピアノが美しいイーノのバイ・ディス・リヴァーへと。
そして、アジアの染織、コラージュ作品などの余韻もあり、ワールド、エキゾ、エレクトロ、アンビエントな名曲、細野晴臣「PLEOCENE」がハイライトです!最後に、鳥取浜村の民謡、貝殻節を民謡クルセイダーズの超かっこいいラテン・カヴァーで!
コレプレ
◦新しい場所 / New Season / ゑでぃまぁこん
◦Diamond Day / Vashti Bunyan
◦Sunflower River Blues / John Fahey
◦私の青空 / 高田渡
◦Goodnight Irene / Ry Cooder
◦初夏の香り / 久保田麻琴と夕焼け楽団
◦Terra / Caetano Veloso
◦By This River / Brian Eno
◦PLEOCENE / 細野晴臣
◦貝殻節 / 民謡クルセイダーズ
柴田修兵さん(jig theater)

コレプレイヤー紹介
Jig theater(ジグシアター)は、湯梨浜町・松崎駅近くにある映画館です。運営するのは柴田さんと三宅さんご夫妻。2021年に大阪から移住し、元小学校の部屋をリフォームして映画館がスタートしました。お二人厳選の映画が定期的に上映される他、トークイベント、音楽イベントなども開催されています。ソファーになった座席で寝そべり、くつろいで映画を観る時間は至福の時。こんな場所が鳥取にあってよかった、と思える場所です。柴田さんはDJや電子機器でライブ演奏などもされています。
コレプレイヤーコメント
禁止されてるわけでもないからやろうと思えばできるはずなのに特段やろうとも思ったことが無い、美術館の展示空間で美術作品を前にして手持ちのイヤホンで好きな音楽を聴いてみること。どんな音楽でも合っていると思えば合っている気もしちゃうのが人の性かもしれぬが、これいかに。さてポイントとしては国や地域、時代などは一旦保留にして作品そのものと展示空間からのインスピレーションで浮かんだ音楽をいくつか当ててみました。キャプションもいちおう読んで情報を入れつつも、実際にその空間で聴いてみると、ちょっと違うかな、うーん、ん?おっ!ってなって、次第にこれしかない!という曲がハマりました。それではどうぞお試しあれ。
ちょっとだけ楽曲紹介
各セクションごとに楽曲を選びました。
「アジアの染織01」は①②。インドネシアとタイの染織ですがここではセネガル出身パリ在住のSSW、Julia Sarrを。軽やかなピアノと小刻みのアフロトラッドなパーカッションのリズムがイカットの模様にキュート。Sun Raも心地よさがヤバいです。
「辻晉堂の世界02」は③。ベルリン発のミニマル・ダブ界の重鎮Pole。今回のベストマリアージュと個人的には思ってます!
「鳥取県の写真と版画02」は版画は④⑤、写真は⑥。版画はカラフルなコンポジションが柴田聡子、中森明菜の新旧女性ヴォーカルポップスに絶妙にマッチ。写真はロンドンを拠点とするヴェイパーアンビエント作家Romanceを。靄がかかった音像の中に聞こえる女性の歌声が写真の像に混ざります。
「因州の画家たち-近現代日本画編』は⑦⑧。Lauryn hillとNasのラップとビートが文句なしにカッコええですよ。
コレプレ
◦Adjana/Julia Sarr,Fred Soul ― ①
◦Tapestry from an Asteroid / Sun Ra ― ②
◦Silberfisch / Pole ― ③
◦雑感 / 柴田聡子 ― ④
◦OH NO,OH YES!/ 中森明菜 ― ⑤
◦Bring My Baby Back(Again) / Romance ― ⑥
◦Lost Ones / Lauryn Hill ― ⑦
◦Bonjour / Nas ― ⑧

vol.1
下記コレクション展を見て選曲していただきました。
ギャラリー3 「辻晉堂の世界1」
ギャラリー4 「鳥取県の写真と版画01」
ギャラリー5「因伯の画家たち - 近世絵画編」
※会期は2025年3月30日~5月25日(ギャラリー3のみ5月18日まで)
中村好伸さん(ギタリスト、saon店主)

コレプレイヤー紹介
中村さんはアコースティック・ギターを主体としたインストゥルメンタル(歌なし、演奏のみ)のスタイルで自身の音楽作品を制作されています。各地で演奏活動を行いながら、web CMや映像作品への楽曲提供なども手掛けています。
中村さんのホームページはこちら→http://nakamurayoshinobu.com/)
2023年にはCD作品「bohkyoh」(岩本象一氏との共作)を発表。
CD作品「bohkyoh」についてはこちら→https://saon2521.thebase.in/items/78598483
音楽活動の傍ら、地元倉吉市の白壁土蔵群の一角で、saonというアトリエショップを営んでおり、saonから川を渡った斜向かいにあるガラス工房(saon glass studio)で制作された吹きガラスが、自然光を取り込んだ店内に多く並びます。不定期ですが、ライブイベントも開催されています。
saonについてはこちら → http://saon.jp/
コレプレイヤーコメント
「アートを音楽という視点から楽しむ」という主旨のもと、作品を見て私が思い浮かんだ曲を数点挙げさせて頂きました。作品を見てそのまま浮かんできた曲もあれば、自分の知っているアルバムジャケットのデザインを経由して思い浮かぶ曲もあったり。より一層、美術と音楽との深い関わり合いを感じつつ、さらに個人の感情や自然の美を表現するということへの重要性も再確認でき、とても有意義な時間でした。ありがとうございます。
ちょっとだけ楽曲紹介
「Silence / CHARLIE HADEN & JAN GARBAREK & EGBERTO GISMONTI」
アメリカのベーシストCharlie Haden、ノルウェーのサックス奏者Jan Garbarek、ブラジルのEgberto Gismontiという国籍も音楽背景も全く違う3人による作品。雄大な景色が浮かび上がり、ノスタルジー漂う郷愁感と静謐感に包まれた美しさが味わえるこの音楽と、美術館の展示された凜とした多くの作品が見事に共鳴した、真っ先に浮かんだ曲です。
「Trav'lin' Light / JIMMY GIUFFRE3」
鳥取ゆかりの写真家による長閑な田園風景を見ていると山陰本線を汽車に乗ってゆっくり移動してみたくなりました。そんな時に聴きたくなる曲。クラリネット、トロンボーン、ギターという小編成のjimmy giuffre 3
「Wangling / THE LOUNGE LIZARDS」
人間の奥に潜むヒステリックで狂気じみた雰囲気漂う作品からはLounge Lidardsの危なっかしいヒリヒリしたノイジーギターが炸裂するこのアバンギャルドジャズのこの曲がよぎりました。
コレプレ
◦ Silence / CHARLIE HADEN & JAN GARBAREK & EGBERTO GISMONTI
◦ Montara / BOBBY HUTCHERSON
◦ Over The Dune / STEVE GUNN & DAVID MOORE
◦ ‘ANKISMA KAA KA / OKI DUB AINU BAND
◦ Trav'lin' Light / JIMMY GIUFFRE3
◦ I Paint a Design / MICHAEL HURLEY
◦ Late Autum / JEFF PARKER ETA IVtet
◦ Wangling / THE LOUNGE LIZARDS
杉原美樹さん(La QUEUE店主)

コレプレイヤー紹介
鳥取県立美術館すぐ近くの喫茶店「La QUEUE(ラ・キュー)」を営む杉原さん。店内ではいつも気になる音楽が流れていて、木のぬくもりを感じる空間は日常から離れてほっと安らぎます。ふわふわたまごのオムライスとコーヒーはもちろん、他メニューも多彩でおすすめ。お店の壁には絵本作家・長谷川集平さん、イラストレーター・スズキコージさんによる壁画があり、必見です。
コレプレイヤーコメント
コレクション展プレイリスト作成の機会を頂き、心より感謝致します。鑑賞させていただいた作品はどれも興味深く、作品の中には音やリズムがあるんだなと感じました。土、火、光、時間、空気、人間の心、あらゆるものの混じり合いが、このひとつのもの、作品を造り上げているのだな、、、辻晉堂さんの作品からは太鼓の音が聴こえてくる気がしました。それぞれ様々な素材であるのにどの作品も共通する変わらぬリズムが流れていました。「版画と写真」では、それぞれの方の特徴がでていて、表現の幅広さが面白かったです。版画でありながらコラージュのしてある作品が興味を引きました。「因伯の画家たち」で、1つの作品が特に忘れられません。人ではないような人?たちが数人で行列をしている絵で、何だか楽しそうで、何処へ向かっているのかなと想像しました。また期間中度々足を運べたらと思います。
ちょっとだけ楽曲紹介
「OZU/ロウレンソ・ヘベッチス」
ラジオを聴いて調べて注文したら、間違えて着いたのが『オ・コルポ・ヂ・デントロ』というアルバム。アートリンゼイプロデュースのアフロ・ブラジルの伝統にビートのきいたジャズ。辻さんの作品にあうと、、、。
「rhino horn/bohkyoh」「limonada/bohkyoh」
倉吉在住の中村好伸さんと岡山在住の岩本象一さんのアルバムから短いのを2曲。何故かなつかしく、こどもの時夢中に遊んだことを思い出す美しい一枚。
「NINE IRON DOORS/アナスタシア」
BEFORE TEN RAINという映画のサントラから。ビザンチン音楽とマケドニアの民族的なリズムをミックス。ガイダというバグパイプが日本の雅楽の笙と似ている。メロディも単調なところが共通していると思い選びました。
コレプレ
◦ OZU / ロウレンソ・ヘベッチス
◦ 8 / Shibata(トリレーベル)
◦ 9 / Shibata(トリレーベル)
◦ To blues tou paliokaravou / Pavlos Sidiropoulos
◦ rhino horn / bohkyoh
◦ limonada / bohkyoh
◦ Binsen&Bast / F.S.Blumm
◦ Coconut / Harry Nilsson
◦ Message To A Friend / Charlie Haden & Pat Metheny
◦ NINE IRON DOORS / アナスタシア
映画「BEFORE THE RAIN」サウンドトラックより
※都合により音楽配信サイトに掲載できていない楽曲がございます。
※楽曲選曲者へ直接の問い合わせはお控えください。