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2025.05.22
【6/14(土)開催】中ハシ克シゲ・スペシャルレクチャー「彫刻は、黙っていても何も応えてくれないー彫刻への問いかけ方ー」


photo: Ryoko Tanaka
企画展「時代を超える美術-若冲からウォーホル、リヒターへ-」関連イベントの特別プログラムとして、彫刻家・中ハシ克シゲ氏をゲストに迎え、ジャコメッティ、辻晉堂など展示中の彫刻作品を作家の視点から読み解くスペシャル・レクチャーを開催します。
歴代の作家たちは何に挑戦し、またどこで苦しみながら制作に取り組んだのか?
参加者の方々と会場で一緒に作品を観察しながら、彫刻の魅力、鑑賞の方法についてお話いただきます。
中ハシ克シゲ スペシャル・レクチャー「彫刻は、黙っていても何も応えてくれないー彫刻への問いかけ方ー」
日時
2025年6月14日(土)17:00~18:30
講師
中ハシ克シゲ(彫刻家)
会場
スタジオ2・3、企画展示室
定員
20名
対象
高校生 ~ 一般
参加方法
当日参加(予約不要)
参加費
企画展観覧券が必要です
中ハシ克シゲ(Nakahashi Katsusige)/プロフィール

香川県に生まれ、中学校・高校時代を鳥取県米子市で過ごす。東京造形大学造形学部彫刻専攻にて、佐藤忠良の元で学ぶ。1980年より新具象彫刻展に出品、以後5年間毎年出品を重ねる。1981年同大学大学院彫刻専攻研究室修了、また同年神戸新進彫刻家の道大賞展にて大賞受賞。1987年には兵庫県彫刻コンペティションにて優秀賞受賞。1980年代から90年代にかけて特に選定された松や板塀、錦鯉、力士といった日本の風土や精神性をテーマにしたキッチュな彫刻インスタレーションを展開、国内外の美術館やギャラリーで発表する。90年代末から零戦のプラモデルを接写した数万枚の写真を貼り合わせて実物大の戦闘機を制作し、最終的に焼却する「ゼロ・プロジェクト」を開始、10年間のうちに世界各地で実施され、鳥取県立博物館でも2007年に個展「中ハシ克シゲ展 ZEROs−連鎖する記憶」を開催。近年は自身の原点である塑像に立ち返り、粘土を用いた即興的な彫刻「干泥」や、触覚のみで造形する「触覚彫刻」など実験的な作品を手がける。様々に作風を変化させながらも、一貫して「日本の彫刻とは何か」という問いを根底に持ち、制作に取り組んでいる。2015年度京都府文化功労賞。2020年度京都市文化功労賞。