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【建設現場リポート】 建設現場の春-上棟に向けて(2023.4)

【建設現場リポート】 建設現場の春-上棟に向けて(2023.4) サムネイル

 だんだんと暖かくなり、本格的に春を感じられるようになりました。春といえば、新たな出会いもあればお別れもある、ちょっぴり切ない季節ですね。建設現場でも、一心に大重量の部材を持ち上げ、現場作業を支えてくれた120tクローラクレーンとのお別れの時が来ました。さえぎるものがない大空が広がる倉吉では「美術館はここだよ!!」とその大きな存在感で示してくれていました。また、美術館建設現場ツアーの重機操縦体験では、行列ができるほど子どもたちの人気者でもありました。地域においてシンボル的存在だった120tクローラクレーン、解体の時という節目です。

▼地上で感じる120tクローラクレーンの長さ
空に向かって伸びていた腕(名称:ジブ)は、地上で寝かせると想像以上に長いです。錘(おもり)だけで自立し、自由自在に旋回していたと思うと改めて驚きます。

▼ジブのトラス構造とつなぎ目
ジブはトラス構造という三角形を基本とした骨組みで構成されています。力が部材の軸方向に作用し、細い部材で構成しながらも全体で高い強度を得ることが出来るという特徴があります。橋の架構やドームの天井などでよく見られ、近隣では「倉吉未来中心」のアトリウムの天井もこのトラス構造です。

▼本体とキャタピラの解体
大きな120tクローラクレーンは、操縦席のある本体、ジブ、キャタピラなどのパーツを組み立てて構成されていました。搬出するにあたり、パーツへ解体されていく様子を見ていると、なんだか寂しい気持ちになりますね。ありがとう!120tクローラクレーン!!

バトンを受け継ぎ、いよいよ美術館の外装や内装の工事が順次進んでいきます。今回は、今しか見ることができないコンクリート躯体の空間の様子をお届けします。

▼屋外からみた「ひろま」
柱が立ち、大屋根がかけられ、三層吹抜けのおおらかな「ひろま」の空間が現れました。

▼1階「えんがわ」
ガラスカーテンウォールは、緩やかに湾曲させながら設置されています。「えんがわ」の中央にいくにつれてスペースが大きくなり、ここに立つと空間の中心にいることを体感できます。また、大御堂廃寺跡への眺望に対し、焦点をつくるような仕掛けでもあります。

▼三層吹抜けの「ひろま」
大屋根が創る開放的な「ひろま」では、訪れた人々が1階から3階にかけて回遊できます。「ひろま」には様々な役割の場所が近接して配置されており、それぞれの活動や憩いの場が緩やかにつながりながら「見る・見られる」といった視線の交わりによって、アートや人との偶発的な出会いなど新たな発見が生まれるように計画しています。

▼2階「テラス」
2階「テラス」は柱を境に屋内と屋外に分かれていますが、大きなガラスの外壁によって、大御堂廃寺跡や倉吉の街並みに視線がつながっていくような空間になっています。この日も山陰の山並みと広い空が続いていく、素晴らしい景色が望めました。

▼2階「テラス」と3階「展望テラス」をつなぐ屋外階段
現在はまだ斜面ですが、これから階段の形が作られていきます。移動のために上り下りするだけでなく、景色を眺めたり、一休みで腰掛けたり、集合写真を撮ったりと、人々が思い思いに楽しむ様子が想像できます。

▼2階「常設展示室4・5」
常設展示室4・5は、現状は一体的な空間になっていますが、これから間に固定の壁が立ち、5は展示ガラスケースが壁面に据え付けられ、取り扱いがデリケートな作品を展示できる空間になります。

▼(左)「搬入用大型エレベーター」 / (右)「収蔵庫1」
大きな作品であっても収蔵庫や展示室に搬入・搬出ができるように、大型エレベーターが設置されています。また収蔵庫は、重要文化財を含む貴重な作品や資料を、長期に渡って最良の状態で保管するための空間です。工事中も空気環境を測定しながら、適切な収蔵環境を整えていきます。そして収蔵品は、素材・技法・大きさなど多様であるため、種類によって部屋に分かれ、適切に管理できるようになっています。

▼(左)「写真収蔵庫」 / (右)「収蔵庫2」
写真収蔵庫は、温度や湿度ですぐに酸化してしまうデリケートなフィルムを適切に保管できるような環境を整備します。収蔵庫2は、洋画など平面作品を保管する絵画ラックがずらりと設置される予定です。

▼3階「企画展示室」
3階の屋根が施工され、企画展示室の空間のボリュームも体感できるようになりました。天井高5m、約1,000㎡という大きな空間ですが、企画展の展示内容に合わせて柔軟に空間を作れるように、可動間仕切りや照明・電気設備もしっかりと整備されています。

▼階段からの見え方
3階から1階への動線は複数ありますが、どれも閉鎖的な壁に囲われた「階段室」を通るのではなく、常設展の様子や、そこかしこで繰り広げられる人々の活動が垣間見れるよう、オープンなつくりになっています。目的をもった活動だけでなく、偶発的な出会いや発見から日々の暮らしの楽しみが生まれるよう計画されています。

そして、鳥取県立美術館の建設工事は地域の方々に見守っていただきながら、おかげさまで順調に進行し、ひとつの節目「上棟」を迎えます!!5月14日(日)は、地域の方々とその大切なひと時を共にお祝いしたく、「上棟記念イベント」を開催します。上棟式恒例の餅つき・餅まき大会の他、人気の高所作業車搭乗体験、塗装や左官などのお仕事体験コーナー、屋上まで上がることのできる美術館見学ツアー、創作ワークショップなど、内容は盛りだくさんです。今しか見ることができない、経験することができない、そんな貴重なイベントになると思います。ぜひ遊びにきてください!!詳しくはこちら↓↓↓をご覧ください。
【イベント】5/14(日)鳥取県立美術館建設上棟記念イベント

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