Parade on Parade オリジナル屋台をいよいよ解体・コンパクト化し、搬出するワークショップを開催します！
前回7月28日－29日のワークショップでデコレーションを外し元の姿にもどった屋台ですが、最後の大仕事、屋根を取り外し2階部分の床と四方の柱を抜く作業をワークショップ形式で実施します。解体後には、オープニング・パレードのシンボルとしてみなさまの記憶に残った屋台を、次の使い手の方にお譲りしたいと思いますので、この屋台をつかった新たなプロジェクトや使い道、アイデアをお持ちの方は、ぜひワークショップにご参加ください。

※屋台は無料でお譲りします。譲渡の条件は下記のとおりです。
・8月30日のワークショップへに参加いただき、解体・組立方法の引継ぎができる方
・美術館からの輸送手段を確保できる方
屋台の詳細については、tottori-museum@pref.tottori.lg.jpまで問い合わせください。

イベントの詳細について

開催期間

2025年8月30日（土）　午前9時～午後4時

講師

高藤宏夫、宮原翔太郎（令和建設）

会場

鳥取県立美術館　トラックヤード（集合場所）

定員

なし

対象

子ども～大人

参加方法

ワークショップ参加希望の方はtottori-museum@pref.tottori.lg.jpまで、氏名・連絡先をご記載の上申込みください。当日参加も可能です。
屋台の譲渡に関するお問い合わせは「PoP屋台の譲渡について」とご記入いただき、上記メールアドレスにお送りください。

講師からのメッセージ

３月30日に開館した鳥取県立美術館の開館準備プロジェクト「パレードオンパレード」（以下POP)の象徴的存在だった屋台は、元々は鳥取市吉岡温泉のお祭りで子供屋台として使われていたものでしたが、少子化などの影響により十数年間倉庫に保管されたのちに解体廃棄を検討されていました。同時期に立ち上がった美術館開館準備プロジェクトとさまざまなご縁で繋がり、見切り発車でしたが譲り受けることとなりました。僕たちは開館まで２年間をかけて吉岡温泉から約40キロ離れた美術館まで「人力で押して運ぶ」ことをこのプロジェクトのコンセプトにすることにしました、そうしたらなんと到着直前の最後の1キロは倉吉市内を盛大にパレードさせてもらえることになりました。そういう経緯で始まったPOP、真夏の炎天下や冷たい雨の中を県内外から駆けつけてくれたみんなで押しました、途中お化粧直しとメンテナンスのためにピットインし準備を整える傍ら、パレードのときに着るTシャツはオリジナルロゴを自分でプリントして、歩きながら演奏出来る「着る楽器」を子供たちと作ったり、オリジナルの音頭やそれに合わせて踊る振り付けもワークショップでみんなで作りました。2年間の準備期間を使ってさまざまなワークショップを開催し、県民ひとり一人が美術館の開館を少しでも自分ごとに出来るようにしました

２年間の準備期間で、大小さまざまなトラブルもありましたがプロジェクトに関わってくれた皆さんのおかげで結果的には最高のパレードを行うことが出来ました、倉吉のまちがグルーヴしました。僕たちは最初、このプロジェクトが終わったら屋台を一旦格納して次の使い方を考えるつもりでいました、でもパレードを終えたいま、ひょっとしたらもっと面白い使い方をしてくれる人がどこかにいるんじゃないかと思い始めています。もっと面白い使い方をしてくれる人がいるなら譲り渡して、その人が使い終わったらまた次の人に、というバトンパスが起きたら最高だと思いました。この屋台の一番大変なところは運搬です、いろんなところに相談し、見積もりも取りましたが３.６mという高さがネックとなり運ぶのに結構なコストがかかります。でもこの屋台は、四隅の通し柱によって一階の床兼タイヤの付くシャーシー、二階の床、屋根を支えるという伝統的な木造建築と同じ構造なのです。このワークショップでは、ホイストという重たい荷物を釣り上げる機械で屋根と二階の床を外して、4本の柱を抜き、屋台をコンパクトに畳めるようにします。一番は、このバトンを受け取って屋台を面白く使ってくれる人に参加してほしいです、分解を経験すればもう一度組み立てるのが容易になります。他にもPOPに参加してくれた人や、後で興味を持ってくれた人、伝統工法に興味のある若い大工さんなど、是非ご参加ください！