現在整備を進めている県立美術館は、県立博物館の遺産を受け継ぎつつ、より充実した環境で活動を展開させることで、人口減少時代の鳥取県の地域再生拠点として、その未来の姿を描こうとしています。開館準備の期間中、そのヴィジョンを多くの県民の方々と共有し、意見交換を重ねながら、新しい美術館をかたちづくって行くためのひとつの試みとして「ミュージアム·サロン」を開催します。
このトークイベントでは、県内各地で活動されている方々をゲストにお迎えし、地域における文化活動やそのあり方、そして未来の美術館について考え、語り合うことを試みます。
15回目を迎える今回は、ゲストにプロダクト·デザイナーの川崎富美（かわさき·ふみ）さんをお招きして開催することとなりました。川崎さんは無印良品の商品企画·デザイン部門を経て鳥取へとUターンし、商品の企画から店舗などの空間デザイン、展覧会企画まで、多岐にわたるアート·ディレクションを手がけるほか、「デザイン」という視点を様々な分野に取り入れる活動を精力的に行っていらっしゃいます。
この会では、講師のこれまでのご活動についてお伺いしながら、鳥取の文化状況の未来について、また新しくできる美術館像や活動について、参加者を交えて意見交換します。ぜひお気軽にお集まりください。

開催概要

日　時：令和５年３月３１日（金）午後７時～午後９時
場　所：ART CUBE クチュールシカノ（鳥取県鳥取市鹿野町鹿野1321〈旧山根洋裁店〉）
定　員：２０名
申　込：不要
聞き手：赤井あずみ（鳥取県立博物館主任学芸員（美術館整備局兼務）
問合先：鳥取県立博物館 美術振興課　TEL.０８５７－２６－８０４５
主　催：鳥取県教育委員会事務局　美術館整備局

ゲスト·プロフィール

川崎富美（かわさき·ふみ）
プロダクトデザイナー 。１９７９年鳥取市生まれ。岡山県立大学デザイン学部卒業。２００７年から２０１７年にかけて株式会社良品計画にて無印良品の商品企画·デザイン、FoundMUJI·福缶企画等を担当。２０１７年末、U ターンし開業。アートスペースからふるの商品デザイン、フクシ× アート WEEK２０２２のアートディレクション、Am’s の店舗デザインなどを手掛ける。