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2025.07.17
アートの種まきプロジェクト パレード・オン・パレード関連企画『屋台、お弁当ワークショップ』

現在県立美術館・創作テラスにて展示中のParade on Parade オリジナル屋台を、新たな形態に解体・整備するワークショップを開催します!
県立美術館開館記念オープニング・パレードで街を練り歩いた木造の屋台を、屋根、床、柱などパーツごとに解体し、コンパクトに折りたたみ移動可能な形態に整備する作業を、これまで制作に携わってきた令和建設の宮原さん、高藤さんとともに協力・参加いただける方を募集します。
あわせてこの屋台をつかった新たなプロジェクトや使い道、アイデアも募集します!屋台を使ってみたい人、これまでParade on Paradeに参加してくださった方々、展示を見て興味を持った方、伝統工法に興味のある大工さんやものづくりに興味のある方など、ぜひご参加ください!
講師からのメッセージ
3月30日に開館した鳥取県立美術館の開館準備プロジェクト「パレードオンパレード」(以下POP)の象徴的存在だった屋台、今はその役割を終え開館した美術館の片隅に展示されています。
元々は鳥取市吉岡温泉のお祭りで子供屋台として使われていたものでしたが、少子化などの影響により十数年間倉庫に保管されたのちに解体廃棄を検討されていました。同時期に立ち上がった美術館開館準備プロジェクトとさまざまなご縁で繋がり、見切り発車でしたが譲り受けることとなりました。僕たちは開館まで2年間をかけて吉岡温泉から約40キロ離れた美術館まで「人力で押して運ぶ」ことをこのプロジェクトのコンセプトにすることにしました、そうしたらなんと到着直前の最後の1キロは倉吉市内を盛大にパレードさせてもらえることになりました。そういう経緯で始まったPOP、真夏の炎天下や冷たい雨の中を県内外から駆けつけてくれたみんなで押しました、途中お化粧直しとメンテナンスのためにピットインし準備を整える傍ら、パレードのときに着るTシャツはオリジナルロゴを自分でプリントして、歩きながら演奏出来る「着る楽器」を子供たちと作ったり、オリジナルの音頭やそれに合わせて踊る振り付けもワークショップでみんなで作りました。2年間の準備期間を使ってさまざまなワークショップを開催し、県民ひとり一人が美術館の開館を少しでも自分ごとに出来るようにしました。
2年間の準備期間で、大小さまざまなトラブルもありましたがプロジェクトに関わってくれた皆さんのおかげで結果的には最高のパレードを行うことが出来ました、倉吉のまちがグルーヴしました。僕たちは最初、このプロジェクトが終わったら屋台を一旦格納して次の使い方を考えるつもりでいました、でもパレードを終えたいま、ひょっとしたらもっと面白い使い方をしてくれる人がどこかにいるんじゃないかと思い始めています。もっと面白い使い方をしてくれる人がいるなら譲り渡して、その人が使い終わったらまた次の人に、というバトンパスが起きたら最高だと思いました。この屋台の一番大変なところは運搬です、いろんなところに相談し、見積もりも取りましたが3.6mという高さがネックとなり運ぶのに結構なコストがかかります。でもこの屋台は、四隅の通し柱によって一階の床兼タイヤの付くシャーシー、二階の床、屋根を支えるという伝統的な木造建築と同じ構造なのです、二階建てのお弁当を食べ終わったらお弁当箱をコンパクトに畳みますよね?屋台をお弁当箱みたいに畳むことができれば、トラックの荷台に乗せて運搬が可能になります。今回は、屋台をコンパクトに畳むワークショップを企画しました。ホイストという重たい荷物を釣り上げる機械で屋根と二階の床を外して、4本の柱を抜き、屋台をコンパクトに畳めるようにします。一番は、このバトンを受け取って屋台を面白く使ってくれる人に参加してほしいです、分解を経験すればもう一度組み立てるのが容易になります。他にもPOPに参加してくれた人や、後で興味を持ってくれた人、伝統工法に興味のある若い大工さんなど、「屋台、お弁当ワークショップ」に是非ご参加ください!
イベントの詳細について

開催期間
2025年7月26日(土) 午前9時~午後4時
2025年7月27日(日) 午前9時~午後4時
講師
高藤宏夫、宮原翔太郎(令和建設)
会場
鳥取県立美術館 トラックヤード(集合場所)
定員
なし
対象
子ども~大人
事前申込
不要
主催
鳥取県立美術館

