コレクション展 COLLECTION
一覧に戻る辻晉堂の世界03/アジアの染織02 岡村コレクションから


「辻晉堂の世界03」では、戦後、京都に移住してからの制作になる作品群を紹介します。
辻は1949年に京都市立美術専門学校(現・市立芸術大学)に着任し、教育の上でも自身の制作の上でも「モデルなしの手法」を実践し、作品は抽象性を強めていきました。京都の陶芸文化に触れたことに加え、同僚の陶芸家・八木一夫との交流のなかで、陶彫の制作を主軸に据えるようになり、大型の作品によって国際的にその名を知られる存在となります。一方晩年には打って変わって、自宅の電気窯で粘土細工風の小品を多く手がけています。素材と対話し続けた彫刻家の多岐にわたる表現に触れていただきたいと思います。
一方、「アジアの染織02」でご紹介するのは、インドやインドネシアのいわゆる「後染め」の布資料で、木版捺染や絞り染め、ロウケツ染めといった技法が駆使された、カラフルで細かい文様が特徴の布となっています。
コレクターとしての岡村吉右衛門の審美眼と、彼の熱心な研究態度が結実するかたちで集められたアジアの貴重な古布が醸し出す美をお楽しみください。
展覧会情報
タイトル
『辻晉堂の世界03』/『アジアの染織02 岡村コレクションから』
※ブリロボックス展示
会期
2025年8月5日(火)~9月28日(日)
会場
コレクションギャラリー3
休館日
毎週月曜日(8/11 ㈪ 、9/15 ㈪ をのぞく)9/2 ㈫、9/16 ㈫
―関連企画―
ギャラリートーク
9月7日(日) 14:00~/要観覧券/申込不要/30分程度を予定しています
いっしょにみてみて水曜日
毎週水曜日の午前中はお子様連れの方の優先day「いっしょにみてみて水曜日」。
美術館では静かにしなければ、となかなか足を踏み入れられていない小さなお子様連れのみなさまも、ぜひ作品を見て気づいたこと、感じたことをお話しながら気兼ねなくご鑑賞ください。
ひらいてみるみるコレクション

工作や身体を動かすワークショップをしたあとに、みんなでコレクション展示を見に行きます。
美術館ってどんな場所?と気になっている未就学児から中学生まで、一緒に美術館の扉をひらいて、新しい発見を探しにいきましょう!


