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2025.11.30
高嶺格「脱皮的彫刻」制作参加のお願い|CONNEXIONS ―接続するアーティストたち
文責:高嶺格

脱皮的彫刻とは?
「脱皮的彫刻」は、生身の人間を石膏で固め、硬化したあとの「抜け殻」をめぐる作品です。もともとパフォーマンスとして作られた作品で、これまで、横浜Bankart、多摩美術大学、バンクーバー美術館でパフォーマンスとして公演されました。また、千葉国際芸術祭ではインスタレーションとして発表、千葉市長をはじめ、千葉テレビ社長、千葉日報社長、千葉市美術館長、千葉動物園長など、芸術祭を主催する組織の「長」ら11 人を型取った石膏像を千葉市役所で展示し、大きな話題となりました。
鳥取県立美術館でやりたいこと
県美の「竣工式」の様子を再現したいと考えています。竣工式に参列したのは130 名、うち女性は6 名。割合にして約4.6%。鳥取は、「女性が活躍する県」として知られていますが、その鳥取ですら、こういう場においては男性が圧倒的に多いということを、美術作品を通して示せればと思っています。
・130体の石膏の坐像を制作し、竣工式と同じ形に配置する
・130体のうち、6体(女性)にのみ再帰性反射材が塗ってある
・再帰性反射材の性質を利用し、足場の中央付近から見ると6体と壁のストライプだけが光って見える。
【なにが大変か?】
ズバリ、数が多いことです。しかし美術館の中にこれだけの抜け殻が並ぶと、中国の兵馬俑のように、壮観な風景が現れるハズと予想しています。

制作にあたって
●石膏は、水と混ぜるだけでカチカチに固まります。固まるまでの時間はわずか10~20分。その簡易性が、古代から彫刻の素材として使われてきた理由です。
●石膏に繊維を混ぜ込むことで強度が出ます。人体の型取りを自立させるのは、「脱皮的彫刻」で編み出した手法ですが、コツをつかめば、一体につき10 分ほどで型取りすることができます。
●モデル(石膏を塗られる人)=1人、石膏隊(塗る人)=3人、合計4人のチームで制作します。1人のモデルにつき複数回、石膏取りをします。
作業衣装について
<石膏隊>
作業着など汚れてもいい服をご用意ください。頭に巻くタオルもあったほうがいいです。作業後、濡れタオルで拭けば肌についた石膏はほぼ落ちます。服についた石膏は、あとで根気よく揉めばだいたい落とせます。
<モデル>
上下黒のレインスーツを着ていただきます。手足もカバーするので、ほぼ汚れることはありません。




とりあえず、12月20日・21日のデモンストレーションに来てください。これまで「脱皮的彫刻」に関わったスタッフと3 人で出向き、作品について伝授いたします。
みなさんに参加していただけるよう、がんばります!

