美術館について

OPENNESS! 2025年春、『未来を”つくる”美術館』が鳥取県に誕生します。

鳥取県立美術館は、50年にわたる鳥取県立博物館美術部門のコレクションと活動を引き継ぎながら、
収蔵スペースや常設展示室を拡充し、ワークショップルームの新設や
「アートを通じた学び」を支援するアート・ラーニング・ラボ(A.L.L.)等の教育普及部門の充実によって、
だれもが芸術文化にいつでも触れることができる環境を整備します。

また、鳥取県ゆかりの優れた美術に加え、広く国内外の優れた美術・文化や、同時代の美術の動向を示す
作品の収集を継続的に行うことで、時代とともに成長を続ける魅力的なコレクション形成を図ります。

史跡大御堂廃寺跡に向けて広がる活動空間は、まちとのつながりを生み、
フリースペースを多く設けた開放的な大屋根のある建築の下では、
多様な人々、アート、文化との出会いと創造性を日常的に促し、おおらかに来館者を迎えます。

施設整備・開館準備期においても、美術館づくりの進捗をオープンにし、
だれにでも開かれた“ともにつくる”しくみで推進し、地域や文化施設と連携しながら、
県内全域にひろがる多彩な事業を展開していきます。

ミッション・ステートメント

県立クラスの美術館としてはほぼ日本最後発となる美術館の出発にあたって、私たちは新しい時代の美術館が備えるべき以下のヴィジョンを掲げて、みなさまをお迎えします。

感動や安らぎを与えるとともに、主体的に考える機会を提供する美術館

利用者が美術をとおして感動や安らぎを享受するだけでなく、自分や世界について思いをめぐらせる場となります。

社会に向かって開かれ、多様な価値観を受け入れる美術館

誰に対しても開かれた公共の空間として、多様な価値観をもった人々が集い、お互いの価値観を尊重しあいながら美術を享受する新たな賑わいの場を創り出します。

与えられた価値に安住するのではなく、新しい価値を生み出していく美術館

美術をめぐって歴史の中で共有された価値を作品として未来に伝えると同時に、新たな価値を生み出し、文化をさらに深めていく原動力となります。

すべての人にとって、美術を介した能動的な学びの場となる美術館

自ら問いを立てて、一つだけではない答えを求める学びの場、アー ト ・ ラーニング ・ ラボとしての機能を取り入れ、子どもから大人までが 「アー トを通じた学び」を深めることに関わります。

地域に貢献し、県民の誇りとなる美術館

鳥取という土地と歴史が培った文化を世界に発信していく場所であると同時に、地域の中核の美術館として、県民のみなさまが豊かな文化とともにある誇りの拠り所となります。