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一覧に戻る水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~

水木しげるの故郷 鳥取にこの夏 妖怪が大集合!
代表作『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめ多くの妖怪作品を生み出した水木しげる(1922-2015)は、「妖怪」という言葉が一般に広がるきっかけを作ったのみならず、その後も長きにわたり妖怪ブームの原動力を担い続けました。生誕100周年を機に企画された本展は、これまで開催されてきた数ある水木しげる展の中でも初めて、妖怪画が作られる具体的手法に注目した展覧会です。水木しげるが幼少期を過ごし、創作に多いに影響を与えた鳥取において、満を持しての開催です。
水木しげるが妖怪画を描く参考として収集した書籍や関連資料、妖怪文化人の系譜と著作も展示し、先人たちが築いてきた妖怪文化をリスペクトしつつさらに豊かなものへと発展させた水木の仕事に迫ります。そして、水木しげるの妖怪画100点以上を一挙公開し、その細密な筆致と独特の世界観を存分にご堪能いただけます。水木しげるゆかりの土地で、私たちの周りに息づいている妖怪の姿に、想像を膨らませてみませんか。
- 会場内は作品保存のため室温が低く設定されています。体温調節のしやすい服装でのご来場をおすすめします。
- 撮影スポット以外での写真撮影はご遠慮ください。
展覧会情報
会期
2025年7月19日[土]〜8月31日[日]
会場
鳥取県立美術館 企画展示室
開館時間
9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
※夜間開館日(7/19(土)、20(日)、8/9(土)、10(日)、30(土)、31(日) )は21:00まで
休館日
月曜日(7/21、8/11は開館)、7/22(火)
観覧料
(団体・前売)
一般 1500円(1200円)
学生 950円(750円)
高校生 500円(400円)
小中学生 300円(240円)
*( )内は前売料金・20名以上の団体料金
※未就学児、障がいのある方・難病患者の方・要介護者等及びその介護者は無料
※企画展チケットで当日コレクション展もあわせてご覧いただけます
主催
水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 鳥取会場 実行委員会
(鳥取県、鳥取県立美術館パートナーズ、日本海テレビ)
NHK鳥取放送局、NHKエンタープライズ中国支社
企画協力
水木プロダクション
制作協力
NHKプロモーション
チケット
オンラインチケット(日時指定券)をご購入いただくと入場がスムーズです。
5月13日(火)〜7月18日(金)まで:前売料金
7月19日(土)~会期中:通常料金
※会期中は窓口での当日券販売もございます。
【8月8日(ようか)は「妖怪の日」!】
小中学生から一般までみなさま割引料金でご観覧いただけます。
オンライン、当日窓口のいずれでもチケット購入可能です。
※ 他の割引との併用はできません。
展示構成
第一章 水木しげるの妖怪人生
子どものころに、“のんのんばあ”というおばあさんに聞いた不思議な話から妖怪に興味を持った水木しげる。「べとべとさん」や「ひだる神」に遭遇した幼少期の境港時代、南方最前線で生死を彷徨う過酷な状況下で「塗壁」のような不思議な現象を体験した従軍時代、そして復員してから人気漫画家となるまでの貧乏多忙時代と、妖怪に彩られた彼の人生をたどります。あわせて、水木しげるの漫画作品の貴重な原稿も展示します。
第二章 古書店妖怪探訪
水木しげるは、貸本漫画家時代から神田の古書店街をたびたび訪れました。創作活動の参考となる資料を探し求める中で、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』や柳田國男の『妖怪談義』と出会い、漫画連載のかたわら自らも妖怪画を描くようになっていきます。ここでは、水木しげるの蔵書を通して、彼に影響を与えた妖怪文化人の系譜をたどります。

鳥山石燕『画図百鬼夜行』1776年 水木しげる蔵

柳田國男『妖怪談義』修道社
1958年5版(初版1956年)水木しげる蔵
第三章 水木しげるの妖怪工房
生涯に日本の妖怪だけで1000点近くの妖怪画を手がけた水木しげるは、妖怪を「昔の人の残した遺産」としてとらえ、昔の人が感じた妖怪の「感じ」を忠実に後世に伝えることを心がけていました。彼はこのポリシーを実現するため、様々な資料や手法を駆使して妖怪に形を与えていきました。ここでは、大きく3つに分けられる水木しげるの創作手法に注目しながら妖怪画の原画を紹介します。

《一反木綿 /いったんもめん》©水木プロダクション

《ぬらりひょん》©水木プロダクション
第四章 水木しげるの百鬼夜行
妖怪の「実存感」にこだわった水木しげるは、気持ちや雰囲気を表すために、妖怪が出現する場所や状況の表現を大切にしていました。ここでは、全国各地の伝承に基づく妖怪画の原画を、「山」「水」「里」「家」の四つの場所に即して一挙に展示し、鳥取会場ではこれらに加え、水木しげるが描いた山陰の妖怪画もご紹介します。水木しげるが描いてきた妖怪たちを百鬼夜行さながらに、心ゆくまでお楽しみください。

《塗壁 / ぬりかべ》©水木プロダクション

《海女房 / うみにょうぼう》©水木プロダクション
エピローグ 妖怪は永遠に
水木しげるの妖怪への探究心は、年齢を重ねるごとに強まっていきました。精力的に妖怪研究を行い、多様な活動を展開した最晩年までの人生をふりかえります。
妖怪ARカメラ
巨大がしゃどくろなど様々な妖怪たちが、ARカメラを通して会場内外に出現します。水木しげるの描いた妖怪たちとのインタラクティブな体験を楽しんでいただけます。

参考写真 / 会場:TOKYO CITY VIEW / 2022.7.8~9.4
遊び方
XR 観光体験アプリ「ストリートミュージアム®」アプリをスマートフォンにインストールし、日本地図から鳥取の「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」を選んでAR カメラを起動してください。

※XR観光体験アプリ「ストリートミュージアム®」は以下よりダウンロードいただけます。
関連プログラム
妖怪をテーマとした多様なプログラムを実施します。妖怪を想像するきっかけにしてみてください!
受付開始:5月13日(火)10時~ (先着順)
ギャラリートーク付先行特別鑑賞会
水木しげる氏の長女である原口尚子氏に展示作品についてお話を聞きながら鑑賞できる特別なひとときです。
日 時
7月18日(金)13時~15時 ※ギャラリートークは13時30分から30分程度
講 師
原口尚子氏(水木プロダクション)
会 場
3階 企画展示室内
定 員
40人(事前申込・先着順)
参加費
2000円
※特別鑑賞会チケットの他に観覧料は必要ありません。
※取材・撮影が入る可能性があります。
講演会「妖怪から紐解く山陰~水木しげると小泉八雲のまなざしから~」
講師に小泉八雲の曾孫であり、小泉八雲記念館館長の小泉凡氏をお招きし、妖怪文化において大きな足跡を残した小泉八雲と水木しげるの体験や作品群から妖怪へのまなざしを捉え、土地や自然との向き合い方を紐解き、山陰という地域の特徴についてお話いただきます。
日 時
7月26日(土) 14時~15時30分
講 師
小泉凡氏(小泉八雲記念館 館長)
会 場
1階 ホール
定 員
60人(事前申込・先着順)
参加費
無料
髙橋匡太/光のインスタレーション《雲の故郷へ》
年秋から実施しているワークショップ「雲の遠足」で県内各地の「妖怪の棲家」をめぐった雲の風船が、参加者の思いをのせ、いよいよ美術館に大集合!色彩の光に満ちた空間に浮遊する光のインスタレーションへと昇華します。またワークショップで撮影した記念写真は長大な絵巻「鳥取百寄野行絵図」へ形を変え出現します。

©TAKAHASHIKYOTA 撮影: 村上美都
日 時
7月19日(土)~ 8月31日(日)
会 場
1階ひろまを中心としたフリースペース
入場費
無料
協 力
カラーキネティクス・ジャパン株式会社
鳥取短期大学 地域コミュニケーション学科
株式会社ティエスピー
- 夜間開館日は7/19(土)、7/20(日)、8/9(土)、8/10(日)、8/30(土)、8/31(日)であり、21時まで館内でご覧いただけます。
- 最終日のお楽しみ企画は、決定次第こちらのページでご案内します。
ワークショップ「雲の遠足」は4/12~5/11に全9回実施します!!
ご参加をお待ちしています。
ダンスパフォーマンス《ヨーカイ YOKAI》
衣装 ひびのこづえ×振付・演出 島地保武×音楽 小野龍一
現代に伝わる様々な伝承からひびのこづえ氏がユニークな衣装をデザインし、世界的ダンサーであり振付家の島地保武氏がユーモラスに振付・演出し、若き才能あふれる小野龍一氏の音楽によって妖怪のイマジネーションを掻き立てます。踊るのはオーディションで集まったダンサーたち。
予測不可能なドラマが待っています。

©ひびのこづえ
日 時
8月9日(土) ①16:00〜 ②19:00〜
8月10日(日) ③16:00〜 ④19:00〜
8月11日(月・祝) ⑤16:00〜
会 場
史跡 大御堂廃寺跡 歴史公園(美術館前の広場)
入場費
ワンドリンク付 500円
定 員
各回150人(事前申込・先着順)
- 荒天時は美術館の「えんがわ」にて実施予定。
- 入場費は、公園の芝生上のシートに座って、パフォーマンスをより近くでご鑑賞いただくためのものです。区画外から立ち見も可能です。
ダンスパフォーマンス[ヨーカイ YOKAI] 出演者大募集!!
申込〆切:2025年6月30日(月)
ひびのこづえ/妖怪Tシャツづくりワークショップ
真っ白なTシャツに舞台衣装で使用する特殊な生地を針と糸で縫い付け妖怪へと変身させるワークショップです。

©ひびのこづえ
日 時
- 7月19日(土)①13:00〜15:30 ②17:00〜19:30
- 7月20日(日)③13:00〜15:30 ④17:00〜19:30
- 7月21日(月/祝)⑤ 9:30〜12:00 ⑥13:30〜16:00
講 師
ひびのこづえ
場 所
1階 スタジオ2・3
定 員
各回40人(事前申込・先着順)
参加費
1000円
持ち物
白いTシャツ、筆記用具、色鉛筆、はさみ(できれば布用)
対 象
5歳〜大人まで/小学生3年生以下は保護者と参加
※見学だけの参加不可(親子で参加する場合、それぞれに参加してください。)
ひびのこづえ/妖怪ブローチづくりワークショップ
舞台衣装の特殊な生地や断片を使って、きれいな色の糸でチクチク縫いながら、妖怪ブローチを作るワークショップです。

©ひびのこづえ
日 時
- 8月2日(土)①10:00〜12:30 ②14:30〜17:00
- 8月3日(日)③10:00〜12:30 ④14:30〜17:00
講 師
ひびのこづえ
場 所
1階 ホール
定 員
各回30人(事前申込・先着順)
参加費
700円
持ち物
筆記用具、色鉛筆、はさみ(できれば布用)
対 象
5歳〜大人まで/小学生3年生以下は保護者と参加
※見学だけの参加不可(親子で参加する場合、それぞれに参加してください。)
ひびのこづえ/巨大な妖怪を飛ばそう!ワークショップ
ダンスパフォーマンス《ヨーカイ YOKAI》で空に舞う、不可思議な形の巨大妖怪。空と風で予測できない動きと形になります。皆で空へ飛ばし、大きな大きな妖怪を形作りましょう!

©ひびのこづえ
日 時
会期中の土曜日、日曜日、祝日
場 所
史跡 大御堂廃寺跡歴史公園
(鳥取県立美術館前の広場)
定 員
各回 大人5人以上+子ども(申込不要)
参加費
無料
※現地での受付方法は決定次第、こちらのページでご案内します。
※雨天時中止
夜間開館
7/19(土)、7/20(日)、8/9(土)、8/10(日)、8/30(土)、8/31(日)は21時まで本展の他、コレクション展もご覧いただけます。明るい時間帯とは異なる雰囲気の中、ゆったりと夜の美術館をお楽しみください。

グッズ
会場内の特設ショップでは、企画展オリジナルグッズを盛りだくさん取り揃えています。鳥取会場でしか手に入らないアイテムもあります。鳥取県立美術館での思い出のアイテムとして、是非手に取ってみてください。



- 数に限りのある商品もございます。売り切れの際はご容赦ください。
- 画像はイメージです。実物はデザイン、仕様が一部異なる場合がございます。

