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2022.06.03

【建設現場リポート】鳥取県立美術館建設 安全祈願祭・起工式(2022.02.11)

安全祈願祭・起工式の様子

2022年2月11日、快晴に恵まれた空の下、鳥取県立美術館建設用地内において、鳥取県立美術館建設安全祈願祭・起工式を執り行いました。
コロナ禍の中での式典ということで、オンライン中継も導入し、関係者の参列も最小限の中、建築主として鳥取県立美術館パートナーズ株式会社関係者などが出席し、工事の安全と無事を祈願しました。

安全祈願祭・起工式は、家を建てた経験のある方や、行政や建設関係者以外には目に触れる機会のない行事だと思います。
安全祈願祭は、古来よりその土地の神様を祀り、工事の安全と守護を祈願する祭事として行われます。
厳かな雰囲気の中、建設着工時の代表的な作業を見立てた儀式を行う場面があります。初めに設計者が盛砂に立てられた萱(かや)の葉を、鎌(かま)で刈る取る動作をします。次に、建築主が建設基礎工事をするために鍬(くわ)で土を掘り起こす動作をします。最後に施工者が鋤(すき)で土地を均す動作をします。「えいっ」という力強い掛け声が会場に響きました。

presite-02_re-750x247 【建設現場リポート】鳥取県立美術館建設 安全祈願祭・起工式(2022.02.11)

その後の起工式では、発注者・建築主・施工者挨拶および来賓祝辞をいただきました。

<発注者挨拶>鳥取県 平井知事
「これから力を合わせ心ひとつに県立美術館の工事が無事進み、多くの方々に親しまれる美術館のオープンに漕ぎ着けられるよう県も最大限努力したい。本事業は鳥取県としては歴史的事業であり、多くの方々の願いが込められた事業である。これから未来を担っていく子どもたち、美術芸術関係者の皆さん、立ち寄られる観光客・交流人口・住民の皆さんの結集点になることを願う。また、工事が無事進捗し、立派な建物になることを願うばかりだが、事業推進には関係者・住民がコミュニケーションを取り、大いに語り合ってほしい。そして、美術館完成時にはみんなが湧きあがるような数年間になってほしい。開館に向けた新たな足取りが今日から始まり、ともにこの道を行く仲間としてお互いに成功を誓い合いたいと考えている。」
「鳥取県中部は風光明媚なところで歴史や由緒正しき潤いがある地域である。そこに芸術の殿堂・鳥取県美が生まれることで、その魅力が大いに高まることになり、中部のみならず東部や西部が一緒になり美術の振興や地域の発展に資するものだと確信している。」とし、『春立つや 六枚屏風 六歌仙』の高浜虚子の句になぞらえ、「芸術文化の薫りが、立春とともにこの地にやってきたと思います。」と建設工事の無事と成功へ祈念しました。

<建築主挨拶>鳥取県立美術館パートナーズ株式会社
代表企業 大和リース株式会社・森田代表取締役会長

「従来の箱をつくり、観るものを置くという場所から、出会いがあり、ともにつくり、ともにつなぐ“ひろま”になる。」
「文化芸術は障がいの有無や年齢の差を飛び越えて、感動や驚きを持たせてくれる。事業者として精一杯の努力を約束するとともに、地域の方々には工事期間中何かとご迷惑をおかけするかもしれない。皆さまにご指導ご鞭撻をお願いしたい。」

<来賓祝辞>
鳥取県議会 内田議長

「長年の念願であった鳥取県立美術館の建設がこの度着工の運びになったことは本県にとって大きな喜びである。」
「美しい自然とともに古くから先人達が育んできた個性豊かな文化・芸術は、我々県民の誇りであり地域の連帯感を醸成する、県民共通の貴重な財産である。県立美術館がその新たな継承・創造の拠点として、また本県の魅力向上、経済活性化等を牽引する、新たな鳥取創生の拠点として、多くの県民に愛着をもって親しまれ、県民とともに成長する美術館となることを大いに期待する。」
「県議会としても、県民誰もがアートに親しむことができる環境づくり、アートを活用した地域づくりに今後も全力で取り組んでいく。」

倉吉市 石田市長
「倉吉パークスクエアは20年前、人・もの・情報が行き交う拠点の場として整備した場所。ここに芸術文化の中心拠点として県立美術館が整備されることで、その拠点性がより高まることを期待している。」
「地元としても、県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会を立ち上げ、多くの団体に参加してもらい、地域の活性化に美術館を活かしていく方策検討を進めている。市としても、隣接する大御堂廃寺跡やリス舎などの周辺整備も、相乗効果が出るよう進めている。建ち上がっていく美術館の姿を楽しみながら、しっかりと地域の活性化・まちづくりに活かしていく。」

<施工者挨拶>
鳥取県立美術館整備運営事業竹中・懸樋・丹青共同事業体
株式会社竹中工務店 佐々木取締役社長

「施工者三社を代表して一言挨拶を申し上げたい。皆様からのご挨拶・ご祝辞を賜り、施工者として責任の重さに身の引き締まる想いを感じている。本事業は、長年の想いが詰まった事業だと理解しており、“とっとりの未来をつくる美術館”として、地域活性化のみならず、鳥取県の観光の拠点となり、子どもたちの成長の場となることに貢献することを確信している。」
「意義深いプロジェクトに参画できること、大変光栄でありこの上ない喜び。施工にあたり、安全対策を第一に、高い品質の建物を工期通りに引き渡すことを目指す。」

当日の様子は、地元メディアを中心に多数取り上げていただき、県民の皆さんをはじめ、多くの方に鳥取県立美術館の存在を知るきっかけとなったことと期待しています。
これを機に、本格的な建設工事が始まります。関係者一同、心を一つに、建設工事を安全に推進していきます。工事期間中は建設地周辺地域の方々には何かとご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご協力の程を、よろしくお願いします。

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右手に大御堂廃寺跡と左手奥に県立美術館建設地を望む。
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