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2021.09.21

県民みんなと対話ログ:NPO法人未来(2021.9.2)との顔合わせ-地域連携のしくみについて-

今回は、鳥取県立美術館のできる倉吉市でまちづくりの活動されているNPO法人未来のみなさんと対話の機会がありましたので、その模様をレポートします。
鳥取県立美術館ができる倉吉市には、白壁土蔵群や打吹公園、関金温泉、旧国鉄倉吉線廃線跡など、歩いて楽しい魅力あるスポットが沢山あります。NPO法人未来のみなさんは、それらの地域資源を活かしたウォーキングイベントなどを主催し、倉吉市をはじめとした鳥取県中部地域を盛り上げる活動をされています。
県と鳥取県立美術館パートナーズ(SPC)は、「とっとりの未来をつくる」美術館の実現に向け、まちづくり活動との連携を深めたいと考え今回の対話会が実現しました。

presite06-1-750x359 県民みんなと対話ログ:NPO法人未来(2021.9.2)との顔合わせ-地域連携のしくみについて-

鳥取県立美術館パートナーズの提案概要・A3(2020年1月時点)より抜粋

9月2日に行われた顔合わせでは、NPO法人未来のみなさんのこれまでの活動をお伺いしながら、美術館と地元地域の連携について話し合いを行いました。コロナ禍の状況をみて、鳥取県立博物館と美術館整備局メンバーは事務所へ伺い、SPC関係者はオンラインでの参加とし、NPO法人未来の岸田理事長・柳川事務局長と適切な感染症対策を行った上で開催いたしました。

Image.1630916957132 県民みんなと対話ログ:NPO法人未来(2021.9.2)との顔合わせ-地域連携のしくみについて-

(写真)白壁土蔵群にあるNPO法人未来の事務所とオンラインで繋ぎました

岸田理事長からは「美術館を通してまちの人々が地元にほこりを持ち、賑わいのきっかけになれば」と、美術館に対する前向きなご意見をお聞かせいただきました。柳川事務局長からは、NPO法人未来が「地域と子どもの未来を創造(つくる)」ことをミッションに活動してきた経緯に触れ、「見て楽しい、子ども・孫を連れて行ける、子どもの遊び場となる美術館」を目指して欲しいとのご要望をいただきました。

その後、お二人からまちと美術館の回遊性を高める取り組みとして、これまで取り組まれてきたウォーキング事業の可能性についてお話がありました。
NPO法人未来の主催で開かれるSUN-IN 未来ウォークは、2日間で延べ4000人が参加する一大イベントです。

2017年6月3日・4日に行われた、第17回 SUN-IN 未来ウォークの様子です

これは2001年から開催されている歴史あるウォーキングイベントで、県外・国外からも多くの参加者が倉吉へやって来ます。参加者の体力や目的にあわせて複数のコースが用意されており、歩きながら地域の魅力に触れることができます。またSUN-IN 未来ウォーク以外にも、歩きながら地域の芸術・文化・歴史を学ぶ「街ゼミ de ウォーク」などのイベントも企画されるなど、多彩な取り組みを行われています。岸田理事長は、美術館を起点としたウォーキングイベントなどを開催することで、賑わいがまち全体に広がる可能性についてご提案をいただきました。実際に2020年10月には、倉吉市の地域資源と鳥取県立美術館建設予定地を結ぶ周遊モデルコースを設定した「街ゼミ de ウォーク」を企画されるなど、美術館との連携に向けた取り組みを既に実践されています。

倉吉市で長年にわたってまちづくりに取り組み、ローカル・グローバルの双方で交流の輪を生み出してきたみなさんとお話することで、美術館での賑わいづくりや地域の文化資源を活かす取り組みについて、たくさんの学びを得ることができました。また、倉吉市で活動されるみなさんの地域に対する想いや本事業への期待の大きさに触れ、「とっとりの未来をつくる」美術館の実現への思いを新たにしました。

県とSPCからは、運営の目標である「共に・集まり・つくるを誘発する運営」「まちをつくり、育てる→まちをつなぐ」や「県民みんなでつくる美術館のしくみ」についてお話し、倉吉のまちづくりを一体となって事業を進めていきたいという考えを伝えました。また、今後もどのような連携が可能かを模索するため、継続して対話を行っていくことで一致しました。
美術館を地域のみなさんの想いをかたちにする場にするために、今後も対話会を重ねていきたいと思います。

=== 『県民みんなと対話ログ』シリーズについて
鳥取県立美術館整備運営事業は「県民みんなでつくる」機会を大切にしており、開館準備期間中から県民の皆さんと対話の場をつくって進めています。
そんな皆さんとの対話の記録を「県民みんなとの対話ログ」シリーズとしてご紹介!
県内各地での対話の様子をアーカイブしていき、参加できた人もできなかった人も共有できるホワイトボードのようなメモとして活用してもらえたら嬉しいです。
※書き手は関係者の場合が多いですが、いち参加者・いち県民の目線でお伝えしていきます。
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