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EVENT REPORT イベントレポート

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【開催報告】OPENNESS!未来を"つくる"美術館2025年誕生に向けて(2023.03.05)

【開催報告】OPENNESS!未来を"つくる"美術館2025年誕生に向けて(2023.03.05) サムネイル

2年後の2025年春開館を目指す、鳥取県立美術館。
3月5日に実施した開館2年前カウントダウンイベントの様子をお届けします。
開催案内はこちら

本イベントは鳥取県内の様々な地域の方に県立美術館への親しみを持っていただき、鳥取県立美術館の現状や最新のトピックを広く共有することで、興味関心を深めるきっかけになるように、と企画しました。

Program1:《建築》《学芸》《運営》座談会「鳥取県立美術館ってどんなところ?」


「未来を"つくる"美術館」を謳って建築が進む鳥取県立美術館。
その準備に関わる担当者がそれぞれ資料を用いて、新しい美術館の「これまで」と「これから」の取り組みについて、座談会形式で紹介しました。

まずは、美術館整備局・美術館整備課の三浦努より、県立美術館の完成まで同時並行で行われている取り組みについてお話ししました。

三浦からは、鳥取県立美術館のコンセプトや独自性、開館初年度に行われる展覧会の方針についてお伝えしました。
鳥取県立美術館は全国的にも最後発の県立美術館となるため、これまでになかった試みとして、開館準備期間から可能な限り情報を共有し、OPENNESS(開放性)を重視しながら、みんなで”つくる”ことを目指しています。

つづいて、槇総合計画事務所の長谷川龍友より、鳥取県立美術館の設計コンセプトと施設の特性についてお話ししました。

長谷川からは、「ひとつの建物」ではなく「ひとつの文化的な環境」として、すでにある文化資産や施設とつながりながら、地域の魅力を互いに高めていくような美術館にしていきたい、という想いをお伝えしました。
芸術文化にいつでも触れることのできる環境として、皆様一人一人の想いを鳥取県立美術館へ重ねていってほしいと願っています。

最後に、鳥取県立美術館パートナーズ統括マネージャーの赤尾より、県民が主役となって活躍するためのしくみについてお伝えしました。

鳥取県立美術館パートナーズでは、建設中の美術館内を巡る「施設現場潜入ツアー」や、県民同士での対話の機会を設ける「オープンミーティング」など、準備期間から美術館づくりを楽しめるような企画を随時開催しています。
今後、公式ホームページやSNSを利用し様々な情報発信を行ってまいりますので、是非ご確認ください。

Program2:スペシャルトークセッション「これからの美術館が向かう未来」

イベントの後半では、ゲストに美術に造詣の深い編集者・評論家、山田五郎さんをお迎えし、山田さん流の美術館の楽しみ方や、印象に残った美術館、これからの美術館が向かうべき方向についてのお話をうかがうトークセッションを行いました。

トークセッションでは、山田さんから海外の美術館で印象に残った体験などをうかがい、美術館整備局・尾崎振興監がそれに返答しながら、コレクションの収集方針やブリロボックスの購入についても話題を広げていきました。

山田さんからは「作品に対する背景知識の有無や老若男女を問わず、様々な人がどんどん参加できる美術館にしてほしい」というお話もあり、最後に「みんなで参加して、みんなの力で作り上げる美術館。せっかく新しく作るので、今までの美術館ではできなかったこと、やっていなかったことを発信していってください!」というメッセージをいただきました。
トークセッションのあと、参加者の方から「ラーニング機能が目玉になっているので、建設中の施設見学も含めて教育に活かしていきたい」というご意見や、「美術史教育について教員の間で対話の機会が生まれ、授業の中で現代アートもきちんと教えよう、という話になったので、"ブリロ騒動"は良いきっかけになった」といったご感想もいただきました。
それを受けて、山田さんが「これからも良い騒動を半年に1回ずつぐらい起こしてほしい」と発言され、会場が大きな笑いに包まれる場面もあり、イベントは終始和やかなムードで進みました。

Program1登壇者(敬称略)
・長谷川 龍友(槇総合計画事務所 設計担当)
・三浦 努(鳥取県教育委員会美術館整備局美術館整備課 参事)
・赤尾 靖枝(鳥取県立美術館パートナーズ 統括マネージャー)

Program2登壇者(敬称略)
・山田 五郎(編集者・評論家)
・尾﨑 信一郎(鳥取県教育委員会美術館整備局 美術振興監)

参加者の皆さん、協力・後援いただいたゲストの皆さん、開館2年前を盛り上げていただきありがとうございました。

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